こんなときどうすればいい?(介護福祉士への

介護福祉士試験

では、この問題を解いてみましょう。

Aさん(80歳、女性、要介護1)は、筋力や理解力の低下がみられ、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用している。訪問介護員(ホームヘルパー)がいない時間帯は、同居している長男(53歳、無職)に頼って生活をしている。長男はAさんの年金で生計を立てていて、ほとんど外出しないで家にいる。

ある時、Aさんは訪問介護員(ホームヘルパー)に、「長男は暴力がひどくてね。この間も殴られて、とても怖かった。長男には言わないでね。あとで何をされるかわからないから」と話した。訪問介護員(ホームヘルパー)は、Aさんのからだに複数のあざがあることを確認した。

訪問介護員(ホームヘルパー)の対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 長男の虐待を疑い、上司に報告し、市町村に通報する。 2 長男の仕事が見つかるようにハローワークを紹介する。 3 Aさんの気持ちを大切にして何もしない。 4 すぐに長男を別室に呼び、事実を確認する。 5 長男の暴力に気づいたかを近所の人に確認する。

解答は1番の「長男の虐待を疑い、上司に報告し、市町村に通報する。」が正解です。

それでは、似たような事例も紹介しましょう

「高齢者虐待への気付きと対応」というタイトルで事例を作成いたします:

川口さん(78歳、女性、要介護2)は認知症の初期症状があり、週3回のホームヘルプサービスを利用しています。同居の次男(51歳、失業中)が主な介護者で、川口さんの年金が家計の柱となっています。

ベテランヘルパーの田中さんは、3か月前から川口さんの担当として訪問を始めました。当初から、川口さんの表情が暗く、必要以上に萎縮している様子が気になっていました。

ある月曜日の訪問時、川口さんの腕に複数の内出血痕を発見。入浴介助の際、背中にも新しい痣を確認しました。さりげなく尋ねると、川口さんは周りを気にしながら小声で「次男が酒を飲むと…。でも誰にも言わないで」と涙ぐみました。

田中さんはその日の業務終了後、すぐにサービス提供責任者の山田さんに報告。「川口さんの体に不自然な痣があり、次男からの暴力が疑われます。本人も暴力を仄めかす発言をしています」と具体的な状況を説明しました。

山田さんは直ちに管理者に報告し、対応を協議。管理者の指示のもと、これまでの訪問記録や気付きを整理し、当日中に市役所高齢者福祉課に通報しました。

市役所は48時間以内に事実確認を実施。地域包括支援センターと連携し、川口さんの安全確保を最優先に、次男への支援も含めた対応策を検討することになりました。

田中さんは「見過ごさない、迅速に報告する」という原則に従い、専門職としての責務を果たしました。その後、川口さんは適切な保護と支援を受けることができました。

このケースのポイント:
1. 日頃からの観察と記録の重要性
2. 虐待を疑った際の迅速な報告
3. 組織としての適切な対応
4. 行政との連携
5. 被虐待者の安全確保の優先

人命に関わる可能性がある虐待cases。早期発見・早期対応が重要であることを示す事例です。

それでは動画で更に頭にたたき込みましょう。

介護福祉士 アドボカシー

猫たちがが壁を引っ掻いちゃってさ、それもひどくひどく。だから僕たちの動画がアップできないんだって。パパとママが恥ずかしがっちゃって。だからその間、ちょっとお勉強につきあってね(ちゅーぶ君)

コメント

タイトルとURLをコピーしました