アドボカシーとは(介護福祉士への道)

介護福祉士試験

私は現在障害者グループホームの管理者をしています。このたび介護福祉士の試験を申し込みました。2025年が1月が試験で今から2ヶ月を切っていますが、これから一生懸命勉強します。自分で勉強しながら、同じく介護福祉士の試験を受けようとする方の助けになるようなブログを発信していきたいと思います。

問題集の解答を解説するかたちで進めていきます。

利用者の意思を代弁することを表す用語として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 インフォームドコンセント (informed consent) 2 ストレングス (strength) 3 パターナリズム (paternalism) 4 エンパワメント (empowerment) 5 アドボカシー (advocacy)

 

回答と解説

この問題の正解は 5番の「アドボカシー (advocacy)」です。

解説:
利用者の意思を代弁することを表す用語として最も適切なのは「アドボカシー」です。その理由を以下に説明します:

1. アドボカシー(advocacy)の定義:
– 権利擁護、代弁、支援活動を意味します
– 特に弱い立場にある人々の権利や利益を守り、代弁する活動を指します
– 利用者の声を代弁し、その人の最善の利益のために行動することを表します

他の選択肢が適切でない理由:

1. インフォームドコンセント:
– 医療行為などの説明を受けた上での同意を指し、代弁とは異なります

2. ストレングス:
– その人の長所や強みに着目するアプローチを指し、代弁とは異なります

3. パターナリズム:
– 家父長的な保護主義を指し、むしろ利用者の自己決定を制限しかねない概念です

4. エンパワメント:
– 利用者の力を引き出し、強化することを指し、代弁とは異なります

アドボカシーは、特に自分の意思や権利を十分に主張できない人々の声を代弁し、その権利を守るという意味で、問題文の「利用者の意思を代弁する」という要件に最も適合します。

アドボカシーの具体例を短い物語
『代弁者として』


田中さんは特別養護老人ホームで働く社会福祉士です。ある日、認知症のある山田さん(85歳)が、食事の際にいつも箸を使おうとしますが、手の震えが強く、なかなか食べられずにいました。
施設のスタッフの中には「スプーンを使えばいいのに」と言う人もいましたが、山田さんは頑なに箸にこだわっていました。しかし、自分の想いをうまく言葉にできない状態でした。
田中さんは、山田さんの生活歴を調べ、かつて料理人として50年間働いていたことを知りました。箸を使うことは、山田さんにとって自分のアイデンティティを保つ大切な行為だったのです。
田中さんは職員会議で「山田さんにとって箸を使うことは、単なる道具の選択ではなく、その人らしく生きることに関わる大切な意味があります」と代弁。その結果、施設では山田さんの希望を尊重し、介助者が横について時間をかけながら、箸で食事ができるよう支援することになりました。
この短い話は、利用者の深い想いや価値観を理解し、それを周囲に伝えて権利を守る「アドボカシー」の実践例を示しています。

記憶を定着させるために動画を見て見ましょう

YouTubeアドボがシー

 


私の本業は犬の散歩家です

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