YouTubeでの介護福祉士ラーニングページも同時に作っていこうと思っていましたが、本来の目的が私の勉強で有、YouTube動画作成は意外と苦労が多いので、ブログ一本で拍車をかけていきます
Aさん(25歳,男性,障害支援区分3)は,網膜色素変性症(retinitis pigmentosa)で,移動と外出先での排泄時に介助が必要である。同行援護を利用しながら,自宅で母親と暮らしている。音楽が好きなAさんは合唱サークルに入会していて,月1回の練習に参加している。
合唱コンクールが遠方で行われることになった。同行援護を担当する介護福祉職は,Aさんから,「コンクールに出演したいが,初めての場所に行くことが心配である」と相談を受けた。
介護福祉職のAさんへの対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 合唱コンクールへの参加を諦めるように話す。
2 合唱サークルの仲間に移動の支援を依頼するように伝える。
3 一緒に交通経路や会場内の状況を確認する。
4 合唱コンクールに参加するかどうかは,母親に判断してもらうように促す。
5 日常生活自立支援事業の利用を勧める。
正解: 3
解説:
Aさんは自身で参加したいという意思を持っており、その意思決定を尊重しながら、不安を解消するための具体的な支援を提供することが重要です。
選択肢3は、Aさんの不安(初めての場所への移動)に対して直接的な解決策を提供する対応であり、最も適切です。他の選択肢は以下の理由で不適切です:
1: Aさんの意思決定を否定する対応
2: 同行援護のサービスがあるのに、非専門家に依頼を転嫁する対応
4: 成人であるAさんの自己決定権を無視する対応
5: この状況で必要のないサービスを提案する対応
動画生成: NoLang (no-lang.com)
VOICEVOX:波音リツ
mages:
Soportes de la cubierta del Pabellón del Futuro, Expo’92 by Jl FilpoC, CC BY-SA 4.0 (https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Soportes_de_la_cubierta_del_Pabell%C3%B3n_del_Futuro,_Expo%2792.jpg)
1960年代後半からアメリカで展開した自立生活運動に関する次の記述のうち,適切なものを1つ選びなさい。
1 障害者自身の選択による自己決定の尊重を主張している。
2 障害者の自立生活は,施設や病院で実現されるとしている。
3 「ゆりかごから墓場まで」の実現に向けた制度設計を目指している。
4 障害者が機能回復を図ることを「自立」としている。
5 介護者を生活の主体者として捉えている。
正解: 1
解説:
アメリカの自立生活運動(Independent Living Movement)の基本理念は、障害者の自己決定権と主体性の尊重です。選択肢1がこの本質を正確に表現しています
。他の選択肢が不適切な理由:
2: 施設収容に反対し、地域での自立生活を推進する運動でした
3: イギリスの福祉国家政策の特徴であり、アメリカの自立生活運動とは異なります
4: 機能回復ではなく、自己決定による生活の実現を重視しました
5: 障害者自身が生活の主体者であることを主張しました
Aさん(78歳,女性,要介護3)は,訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用している。72歳から人工透析を受けている。透析を始めた頃から死を意識するようになり,延命治療を選択する意思決定の計画書を作成していた。しかし,最近では,最期の時を自宅で静かに過ごしたいと思い,以前の計画のままでよいか気持ちに迷いが出てきたので,訪問介護(ホームヘルプサービス)のサービス提供責任者に相談した。
動画生成: NoLang (no-lang.com)
VOICEVOX:波音リツ
Images:
Wheeler Hall, University of California, Berkeley by Bob Collowan, CC BY-SA 3.0 (https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Wheeler_Hall,_University_of_California,_Berkeley.jpg)
サービス提供責任者の対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 「この計画書は,医療職が作成するものですよ」
2 「一度作成した計画書は,個人の意向で変更するのは難しいですよ」
3 「意思確認のための話合いは,何度でもできますよ」
4 「そんなに心配なら,特別養護老人ホームに入所できますよ」
5 「この計画書は,在宅ではなく病院での治療を想定したものですよ」
正解: 3
解説:
この事例では、Aさんの意思決定の変化に対して、適切な支援を提供することが重要です。選択肢3は、Aさんの気持ちの変化を受け止め、何度でも話し合いの機会を設けることができることを伝えており、最も適切です。
他の選択肢が不適切な理由:
1: 事実誤認であり、本人の意思決定を軽視する対応
2: 計画変更の可能性を否定する誤った対応
4: 本人の希望(自宅で過ごしたい)に反する提案
5: 事実誤認であり、誤った情報を提供する対応
動画生成: NoLang (no-lang.com)
VOICEVOX:波音リツ
ワンポイント知識
QOLとは
クオリティ・オブ・ライフ(QOL)とは、「生命の質」「生活の質」「人生の質」などと訳され、人間らしく満足して生活しているかどうかを評価する概念である。1960年代のヨーロッパで、経済発展に伴う環境汚染や都市の生活条件の悪化がきっかけとなり生まれたもので、物質的な豊かさ、数量的に捉えられる幸福ではなく、生活や心の豊かさを目指すスローガンとして用いられた。
ジョハリの窓イメージ図
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