地域包括ケアシステムでの自助・互助・共助・公助に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい
選択肢:
1. 自助は、公的扶助を利用して、自ら生活を維持することをいう。
2. 互助は、社会保険のように制度化された相互扶助をいう。
3. 共助は、社会保障制度に含まれない。
4. 共助は、近隣住民同士の支え合いをいう。
5. 公助は、自助・互助・共助では対応できない生活困窮等に対応する。
答えは5番よ
解説:
1. × 公的扶助を利用して生活を維持するのは自助ではなく公助である。
2. × 社会保険などの制度化された相互扶助は互助ではなく共助である。
3. × 医療保険、年金保険、介護保険などの共助は社会保障に含まれる。
4. × 近隣住民同士の個人的な支え合いは共助ではなく互助である。
5. ○ 公助は行政が主に税を財源にして行うものであり、生活保護や虐待対応など自助・互助・共助での対応が難しい場合やふさわしくない場合などに行われる。
総括的説明:
地域包括ケアシステムにおける4つの支援形態は以下のように整理できます:
– 自助:自ら働いて、または自らの不労所得などにより、自らの生活を支え、自らの健康を自ら維持すること(例:セルフケア)
– 互助:インフォーマルな相互扶助(例:ボランティア・近隣の助け合い)
– 共助:社会保険のような制度化された相互扶助(例:年金、介護保険)
– 公助:自助・互助・共助では対応できない困窮などの状況に対し、所得や生活水準・家庭状況などの受給要件を定めたうえで必要な生活保障を行うこと(例:生活保護、人権擁護対策、虐待防止策)
これらの支援形態は、地域包括ケアシステムの中で相互に補完し合いながら、地域住民の生活を支える重要な役割を果たしています。
民生委員の委嘱に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
選択肢:
1. 都道府県知事の推薦によって厚生労働大臣が委嘱する。
2. 更生援護に熱意と識見を持っている者の中から都道府県知事が委嘱する。
3. 地域の自治会または町内会の役員から市町村長が委嘱する。
4. 市町村社会福祉協議会の推薦によって都道府県社会福祉協議会会長が委嘱する。
5. 児童福祉法による児童委員に委嘱することは禁じられている。
答えは1番よ
解説:
1. ○ 民生委員法第5条により、「民生委員は、都道府県知事の推薦によって、厚生労働大臣がこれを委嘱する」と規定されている。
2. × 民生委員は「人格識見高く、広く社会の実情に通じ、且つ、社会福祉の増進に熱意のある者であって児童福祉法の児童委員としても、適当である者」(民生委員法第6条第1項)の中から推薦された者に対して委嘱される。「更生援護に熱意と識見を持っている者」ではない。
3. × 地域の自治会または町内会の役員が委嘱を受けることもあるが、「役員の中から選ぶ」というような規定はなく、また、選択肢1の通り、委嘱をするのは厚生労働大臣である。
4. × 選択肢1のとおりであり、都道府県知事が推薦し、厚生労働大臣が委嘱する。社会福祉協議会が直接関与することはない。
5. × 児童福祉法第16条第2項で、「民生委員は、児童委員に充てられたものとする」と規定しており、民生委員は全員が児童委員でもある。
総括的説明:
民生委員の委嘱に関する重要なポイントは以下の通りです:歌でバッチリ覚えよう
SUNO AI
1. 委嘱の流れ:
– 都道府県知事が推薦
– 厚生労働大臣が委嘱
2. 民生委員の資格要件:
– 人格識見が高い
– 広く社会の実情に通じている
– 社会福祉の増進に熱意がある
– 児童委員としても適当である
3. 民生委員と児童委員の関係:
– 民生委員は自動的に児童委員を兼ねる
– これは法律で定められた制度
この制度により、地域の福祉を支える重要な役割を担う民生委員の質が確保され、同時に児童福祉の領域でも活動できる体制が整えられています。
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